今日は、TKの国で使用している炊飯ジャーの「熟成炊き」ついて調べて分かったことをお話ししようと思います。
使用しているのは象印の「炎舞炊き」(NW-PT10)です。
熟成炊きの疑問
今までマイコン炊飯器しか使っていなかったのですが、引越しを機に圧力IH炊飯器を購入しました。5kgで1,599円(税抜)の単一原料米の無洗米ですが、とても美味しく炊き上がります。
この炊飯器の特徴は「熟成炊き」という炊き方があることです。これは、
炊飯時間を長く設定することで、お米の芯までじっくり吸水させます。
お米のアルファ化を促進し、甘み成分(溶出還元糖量)が約2.3倍*1になります。
とのことです*2。
ここで、以下の疑問が湧きました。
- ふつう炊きと比べて仕上がりに違いを感じるか?
- 炊飯時間のどの過程がふつう炊きより長くなっているのか?
疑問を解決すべく、実際にふつう炊きと熟成炊きを比べてみて、さらにカスタマーセンターに問合せしてみましたので、ご覧ください。
炊き上がり・試食比較
▼ふつう炊き
▼熟成炊き
見た目は、
- 色…あまり変わらず
- ツヤ…熟成炊きの方が多い
- 粒の形…熟成炊きの方がやや崩れている
という印象を受けました。次に、食べ比べですが、
- 食感…あまり変わらず
- 味…あまり変わらず
という印象です。
問合せ
象印マホービン株式会社のお客様ご相談センターに上記疑問を問合せしたところ、以下の回答をいただきました。
熟成炊きは、ふつう炊きよりも 予熱時間を長くとることで、お米の芯までじっくり吸水、そこから水中にうまみ成分が溶け出します。
また、むらし時間も通常炊飯をより長くし、溶け出した糖分(うまみ成分)がお米に表面に吸着し、お米の甘みをアップさせる炊き方となります。
つまり、熟成炊きは炊飯スイッチを押してから炊き上がるまでの過程(炊飯時間)で、「予熱」や「むらし」がふつう炊きより長いということです。
確かに、炊飯時間はふつう炊きだと58分なのに対し熟成炊きは79分かかりました(無洗米4合の場合)。
まとめ
主観としてはふつう炊きと熟成炊きの違いはそこまで分かりませんでしたが、炊き方を工夫して美味しくなるようにしているようです。
プラシーボ効果ではありませんが、特別な日は熟成炊きにしてより美味しくご飯を食べるのが良いかもしれません。
*1:
熟成炊き(白米)炊飯時の溶出還元糖量0.194mg/gと、白米ふつうメニュー炊飯時の溶出還元糖量0.084mg/g比較 当社自社基準による東京農業大学調べ
*2:
https://www.zojirushi.co.jp/syohin/ricecooker/sp_contents/nwpt/function.html#container