今日は、簿記二級の試験勉強についてお話ししようと思います。
育休中のスキマ時間に簿記を勉強していることついては下記記事をご覧ください。
簿記二級の難しさ
簿記二級、難しいです。
これは客観的なデータも示しており、合格率は20%前後と低いです*1。
簿記三級は30%前後、多い時は半分が合格しているので*2、二級の難しさが分かりますね。
サイトによっては宅建よりも難しいとしているところもあります*3。
秘伝のタレ「連結会計」
特に私が難しいと感じているのは、連結会計です。
例えば連結修正仕訳を支配獲得日(前々期末)、前期末、当期末とやっていくのですが、その連結修正仕訳は毎回同じ内容ではなく、期が変わるごとに前期の内容につけたされていくため、作業が多くなりこんがらがってしまいます。
文字にするとさらに意味不明ですね・・・。
詳しく説明します。
連結修正仕訳は、毎期末行います。
前々期末…連結修正仕訳
前期末……連結修正仕訳
=【前々期末の連結修正仕訳(開始仕訳)+この期末の連結修正仕訳】
当期末……連結修正仕訳
=【前期末の連結修正仕訳(開始仕訳)+この期末の連結修正仕訳】
このように、名称は毎期「連結修正仕訳」ですが、その中身が違うのです。
前々期末の太字部分が前期末の太字部分に、
前期末の下線部分が当期末の下線部分に入っていきます。
例えるなら、連結修正仕訳は「毎回つぎ足して作った秘伝のタレ」のようなものでしょうか。
うな重、おいしいですよね(うなぎ割烹山田@佐原)
なぜこの仕組みなのか、ご説明します。
連結修正仕訳は親会社と子会社の財務諸表を合算したあとに重複部分を削除する処理ですが(←ざっくり説明)、これはその期限りの処理のため、翌期になったらまた同じ処理をする必要があります。そのあと、翌期分の連結修正仕訳もします(これが例えのつぎ足し部分)。
私はこの仕組みを知って疑問に思いました。
一度処理したのになぜ元に戻るのか?
それは親会社も子会社も期が改まればそれぞれ個別の財務諸表を作成するからです。
連結修正仕訳はあくまで連結の財務諸表を作成するための処理であり、個別の財務諸表そのものをいじる処理ではありません。個別の財務諸表自体は、修正する必要が無いためです。
そのため、期が改まって期末になったら、今までの連結修正仕訳(開始仕訳)+この期の連結修正仕訳をしなければならないのです。
提言
私はテキストを読んで上記の通り理解しました。
連結の財務諸表を作るためには必要な処理ですね。
ただ、ややこしいので、連結決算するくらいなら親会社は子会社を吸収合併した方がよくないですか?
そうすれば簿記二級はめちゃくちゃ簡単になります。
企業会計基準委員会さん、検討お願いします。
・・・という冗談は置いておいて、勉強続けます。