TKの国

駐日TKの国大使館の公式ブログです。

うなぎを食べれば大丈夫

今日は、「高くてもいいから美味しいものを食べたいときはうなぎを食え」についてお話ししようと思います。

 

先日、妻の友達が自宅に泊まりに来ました。我が家の間取りは3LDKなので、ゲストルームを用意することができるので泊まりは大歓迎です。妻も気分転換になるので喜んでいました。

最終日に、本当は銚子の犬吠埼に行って摂津地域在住の友達に太平洋を見せてあげようと思ったのですが、あいにくの雨で断念しました。

雨でも楽しめる場所として成田空港があったので、途中で成田山新勝寺に寄って、昼食でうなぎを食べることになりました。

せっかく友達が来たので、普段節約しているしパーッとお金を使って楽しみたい→うなぎでしょ、という思考です。

 

訪れた店は「川豊 本店」です。

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成田でうなぎが食べられる由来は、印旛沼成田山にあります。

印旛沼は古来から川魚の宝庫で、中でも栄養価の高いうなぎは地域の郷土料理として親しまれていました。

江戸時代では、江戸から成田山まで徒歩でお参りする「成田詣」がブームとなり大勢の江戸っ子が成田まで訪れます。江戸から成田まではおよそ60km。一日かけて移動し、お参りしてまた一日かけて帰路につくので相当な体力勝負です。

そんな長旅で疲れた人々を労うために、成田の宿では地元で獲れたうなぎでおもてなしをするようになりました。現代のように養殖は盛んではなく、貴重なうなぎを前に江戸っ子は喜んだと言います。

 

そんな由来を含みつつ、うなぎを食べます。上うな重(税込3,900円)。

当たり前ですが関東のうな重なので、背開き・蒸し焼きです。

関東・・・背開き・蒸し焼き

関西・・・腹開き・地焼き(直火焼き)

この違いは一説にはこうです。つまり、関東は武士の影響が強く、切腹を連想する腹開きは避けられ背開きです。また気が短い江戸っ子のことを考え、予め蒸しておいて注文が入り次第すぐ焼いています。

一方で関西は商人の街なので商談は腹を割ってじっくり話すため、腹開きにし、地焼きで時間をかけて焼いたそうです。

 

私は関西の地焼きを食べたことがないので甲乙つけられないですが、蒸し焼きはふっくらしていて美味しいです。しかし食べごたえは地焼きの方があるかも?

 

ここから先は店内の様子や育児向け情報を紹介します。

店員は大学生らしき若者、パートの女性、正社員と様々で、運営会社は規模が大きいと推察されます。また、注文はiPadから、レジもセルフ可能なので、テクノロジーを積極的に使っています。

 

赤ちゃん向けにはBumboや絵本があり安心です。もちろんベビーカーは預かってくれます。

おむつ交換台は一階の女子トイレにしかありませんが、設備されているだけありがたいです。

 

友達も最終日に美味しいうなぎを食べることができて満足そうでした。

値段は高いですが、その価値は十分にありました。

お金がかかってもいいからうまいメシを食べたければうなぎですね。