私は現在、1年間の育児休業をしています。
1年以上取得する男性は全体の1%にも満たないため*1、私は超少数派です。
今日はなぜ1年間の育休を取得したのかをご説明しようと思います。
理由は3つあります。
- 困難を共有したい
- コスパの良さ
- 会社へのメッセージ
1つ目の理由は、困難を共有したかったからです。
これは私のエゴもあるので理解が得られるかは分かりませんが、こういうことです。
妻はつわりがとてもひどく、妊娠初期は通勤電車の中で倒れてしまいました。その後、在宅勤務に切り替えることができましたが、その間もビニール袋を口元に持ちながら電話対応をしていました。
妻はこんなに辛い思いをしているのに自分は今まで通りの生活を続けても良いのか。妊娠の苦しみや痛みを共に乗り越えることはできないのか。そう考えた結果が育休取得につながりました。
これだと、
「妊婦の妊娠・出産の困難を夫が育児だけで共有できると思っているのか」
「そもそも共有なんかせずに夫は金稼いで金銭的な不安を妻にさせない方がいいのでは?」
というご意見もあろうかと思いますが、上述の通り私の自己満の答えなのでご理解ください。
2つ目の理由は、コスパが良いからです。
つまり、育休中も雇用が維持され、育児休業給付金により収入もある程度カバーされるため経済的余裕はある一方で、休日は激混みのレジャー施設やエス・シー(ショッピングセンターのことです)を平日にゆったり楽しめる等の心理的余裕も享受できます。
こんなわがまま、皆さんは今までの人生で経験したことありますか?
3つ目の理由は、これも独創的な考えですが、会社に「これからの時代、突然人がいなくなるから覚悟してほしい」と伝えるためです。
転職経験者が半数を超えた今、会社としては転職による人員不足を想定して対処しなければなりませんが、これからは育休でも人が抜ける時代になると私は考えています。そのため、会社は人が抜けてもカバーできる体制を整える必要があります。例えば、業務を効率化する、中途採用するにしてもその人が即応できるような単純明快な業務フローにする(属人的な業務を排除する)、といった対策を事前に練る必要があります。
私の大胆な育休取得を機に、会社が思考転換してもらえればと思っています。
以上の理由から育休を取得するに至りました。
中には理解しがたい理由もあろうかと思いますが、賛同・批判は置いておいて、これからお子さんが生まれるプレパパの方は、育休取得について検討だけでもしていただきたいです。