今日は、お店のキャッシュレスを促進する画期的な方法を思いついたがダメだった件についてお話ししようと思います。
※上記の通り、結局ボツになった構想の記事です。このような稚拙なものを入国者の皆様に読ませてお時間を取るのは申し訳ないので、流し読みしてください。
キャッシュレスしか勝たん
私は買い物での支払い手段は断然現金よりキャッシュレス派です。
多くの入国者の皆様も同じ考えだと思いますが、理由としては以下の通りです。
- 現金決済のデメリット
- 支払い時に財布からお金を計算して出すのが面倒
- 出かける前に財布にお金が必要量あるか気にしないといけない
- お金が減ってきたらATMに行って引き出さないといけない
- キャッシュレス決済のメリット
- 現金決済のデメリットを解決できる
- ポイントが貯まる
決済手段の現状とその原因
残念ながら日本国においてキャッシュレス決済ができないお店は多いです。例えば、ラーメン店やクリニックなどでは現金決済が主流です。
主な原因は、キャッシュレス決済の手数料が高く導入すると利益が減るからです。
キャッシュレス決済が行われるとお店はカード会社に加盟店手数料を支払わなければなりません。カード会社によりますが、加盟店手数料は消費額の3.25%程度です。これは、売上の3.25%がカード会社に持っていかれることを意味します。利益率が低い店だとこのパーセントだけでも利益が消し飛んでしまいます。
そのため、キャッシュレス決済の導入を見送るお店は多いです。
解決策
前提条件として、現金決済にかかる人件費よりもキャッシュレス決済の手数料の方が安いとします。
本来はしっかり検証すべきですが、マァ安いとします。実際問題、従業員は開店前はお釣りを用意したり、営業中は客が財布からモタモタ小銭を出している時間を取られたり、営業後はレジ締めをしたりと、考えると現金決済が故に発生している人件費ってそこそこあるんですよね。
という訳で、上記前提条件が正しいとして話を進めます。
それなら、支払い手段をキャッシュレスのみにしてしまえば、利益は減るどころか増えるのではないでしょうか。
現金とキャッシュレスの違いをお金の流れから見てみると、店から出ていくお金の行く先が従業員なのか、カード会社なのかだけです。キャッシュレスの方が出ていくお金が少ないなら、いっその事キャッシュレス100%にしてしまえば良いのです。
疑問
キャッシュレスを促進させる画期的なアイデアを思いついてしまいましたが、現実はキャッシュレス決済のみのお店はほとんど見かけません。なぜでしょう?
回答
それは現金決済しかしない客を取りこぼす減収要因になるからです。
現金しか持ち歩いていない人っているのか?と入国者の皆様はお思いになるかもしれませんが、例えば多くの高校生はクレジットカードを持っていません。そんな彼ら/彼女らがキャッシュレスのみのラーメン店には行きませんよね。
解決策2
それでは、これはどうでしょう。
キャッシュレスだけでなく現金決済も可能。しかし、現金決済の場合はキャッシュレス決済の手数料を負担させる。
つまり、
「通常(キャッシュレス)ならこの価格だけど現金だとちょっと高くなるよ~」
もしくは、
「キャッシュレスでのお支払いの場合は現金の場合よりお安くなります!」
と宣伝するのです。
キャッシュレスで支払う客に対しその手数料を現金価格に上乗せすることは、多くのクレジットカードの加盟店規約で禁止していますが、上記提案はその逆です。
こちらも禁止されているのでしょうか。加盟店規約を見てみましょう。
- 例①:JCB加盟店規約第11条
- 例②:セゾンカード加盟店規約第14条
う~ん、、、キャッシュレスの方を高くするなとは書いておらず、現金とキャッシュレスとで差をつけてはならないと書いてますね・・・。
ダメじゃん
しかし、この条文の趣旨は、会員(キャッシュレスで払う客)が不利になるような差別を禁止することです。キャッシュレスの方が安くなるなら不利にならないので、別に良いのではないでしょうか。
よし、これで
- 現金払いの客に門戸を閉ざしていない。
- キャッシュレスの手数料は現金払いの客に負担させているからプラマイゼロ。
- 現金を取り扱うため人件費は依然かかるが、現金とキャッシュレスで価格に差をつけない場合よりは利益が残る。
という夢のようなレジシステムが完成しました。
懸念
ということでTKの国が飲食産業を興すとしたらレジはこの方法にしようと思ったのですが、今度は懸念点が出てきました。
それは、現金払いの客が極端に少なかったらキャッシュレス決済の手数料をカバーできないということです。しかも、その状態でも現金は用意しておかないといけないのです。
結論
キャッシュレス決済を進めるのは難しいですね。
現金もキャッシュレスも用意できるのは、利益率が十分に高いお店くらいでしょう。
支払い手段の多様化でサービス向上させるには付加価値の高い事業をする必要がありますねというところでおしまいにしようと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。