今日は、前回の続きをお話ししようと思います。
社会人になり、ボルダリングを再開してはどうだろうかと思いました。
ボルダリングは自分の過去を思い出すので遠ざかっていましたが、ボルダリングそのものに負の感情はありません。ボルダリングに罪は無いのです。
幸い都心には多くのジムがあり、私の会社の近くには「B-PUMP TOKYO 秋葉原」(秋パン)があったので仕事終わりに行ってみることにしました。
長いこと登っていなかったので6級を登るのにも相当苦労しました。学生の時は1級を登っていたのでかなり弱くなっていました。
あまりの落差に愕然としましたが、なぜか心は達成感、爽快感に包まれました。普通ならここまで弱くなっていたらもう嫌になると思うのですが、当時の私は「ここまで落ちたか、しょうがないなあ」という感じで楽観的でした。
落ちるところまで落ちたので、あとは登るだけ。せっかくだから全部リセットして基礎からやり直そう。
そうして週2回、仕事終わりにジムに行って登り、帰宅してランニングし、晩ご飯にサラダ、サラダチキン、納豆を食べる習慣がつきました。
ここまで続けられたのはボルダリングが私を裏切らなかったからです。努力は裏切らないだの、家族は裏切らないだのありますが、私の場合はボルダリングです。
ボルダリングは私の生きがいになりました。(終わり)