今日は、TKの国の国民食についてお話ししようと思います。
それは「すた丼」です。すた丼は株式会社アントワークスが提供している、分かりやすく言えばニンニク醤油味の豚丼です。
すた丼との出会いから国民食となった経緯をお話ししようと思います。
出会い
大学生のときに一人暮らしをしていた家の近くに「伝説のすた丼屋」がありました。
最初に知ったきっかけは自分で見つけたのか、SNS経由で他人から教えてもらったのか覚えていませんが、当時はマァ美味しそうだな、機会があれば食べてみるか、程度の印象でした。
初めてはなぜかテイクアウトで食べましたが、正直そこまで美味しくはなく、マァ、こんなもんか、な感想でした。
ちなみに当時はすた丼一杯580円でした(テイクアウトは590円)。
二回目は入学後初めての期末試験シーズンを終えた後にお祝いとして行きました。最後の経済学の試験を受けたその足で自転車を漕ぎ、お店に行き店内で食べました。
丁度値上げして、630円になっていました。
お祝いモードも影響していたのかもしれませんが、めちゃくちゃ美味しかったです。なんだこれ!?美味すぎるだろ!この「生命」を食べている感じ、何物にも代えがたい。
お店を出たときはメシを食べただけでここまで多幸感に包まれることはあろうかというくらい、気持ちが満足していました。
ここから、私のすた丼生活が始まります。生活圏に奇跡的にすた丼が2店舗あり、大学の帰りにすた丼、バイトの帰りにすた丼、ランニングの帰りにすた丼、特に用は無いけどすた丼、雨が降ったからすた丼*1、頭痛がするからすた丼、と日常にすた丼がいました。
別れ
大学4年の夏休みで対人関係の悪化から国技をしなくなったあたりから徐々に私の人生がまともじゃなくなってきました。今までしてきたことをしたくなくなり、すた丼も例外ではありませんでした。食べる間隔を空けても美味しいとは思えなくなり、すた丼を食べなくなりました。
再会
社会人になり、仕事で向かった品川で昼飯を探していたらすた丼がありました。
気づけば4か月もすた丼を食べていません。3日連続で食べていたこともある私にとってこの空白は万里の長城よりも長いです。
巡り合わせと思った私は迷わず入り、慣れた手つきで券売機ですた丼を注文しました。体が覚えているとはこういうことですね。
こちらが品川店のすた丼です。
食べる前からこれは美味いと確信しました。そして食べる。美味い。涙がこぼれました。
この涙は幸せから来るものではなく、自分勝手な考えで遠ざかっていたすた丼への申し訳なさからでした。すた丼はあの頃から変わっていない。変わってしまったのは私の方だ。自分のメンタル不調をすた丼に不味くなったとぶつけ、別れたことを心から後悔し、すた丼に謝りました。
店を出た後はTKの国建国史上最高の幸福感に包まれました。そのまま午後の仕事を夢見心地でして、帰宅後、TKの国の国民食をすた丼とする決議を採りました。
以来、国民食のお墨付きを得たすた丼とのより濃厚な生活が再開します。(続く)
*1:雨の日サービスといって、雨の日に行くと肉増しか半餃子をサービスしてくれました